NOTE! This site uses cookies and similar technologies.

If you not change browser settings, you agree to it.

I understand

SDGs for All

SDGs for All is a joint media project of the global news organization International Press Syndicate (INPS) and the lay Buddhist network Soka Gakkai International (SGI). It aims to promote the Sustainable Development Goals (SDGs), which are at the heart of the 2030 Agenda for Sustainable Development, a comprehensive, far-reaching and people-centred set of universal and transformative goals and targets. It offers in-depth news and analyses of local, national, regional and global action for people, planet and prosperity. This project website is also a reference point for discussions, decisions and substantive actions related to 17 goals and 169 targets to move the world onto a sustainable and resilient path.

|タンザニア|HIV予防に向けた自己検査法を可決

Photo: Showing a HIV self-test. Credit Zuberi Mussa【ダルエスサラームIDN=キジト・マコエ】

アブドゥルさん(仮名)の店は、ダルエスサラームの活気に満ちたシンザ地区にある。彼は自分の店でプラスチックの椅子に腰掛け、液体と棒でできている小さな検査キットを心配そうに見つめていた。

「HIVに罹っているかどうか知りたいんだ。」と、アブドゥルさんは時計に目をやりながら語った。

この28歳の小売店主は、ほんの少し前に、プラスチックの綿棒を上の歯茎に滑らせて液体を付け、検査キットに差し込んだばかりだった。

数分後、1本か2本の線が現れて、検査結果を教えてくれることになる。

幅広い消費財を商っているアブドゥルさんは、HIV感染の有無を把握する人々の数を増やすことを目指している政府政策の一環として、無料のHIV自己検査キットを与えられた一人である。

保健省によると、12月に2万9000人に自己検査キットが配布され、1万7000人が実際に使用したとみられるという。

口腔粘膜からのサンプル、あるいは指先から採取した血液を使用するこの自己検査キットは、個人が慎重にHIV感染の有無を検査できる最良の方法である。20分もすれば、検査結果がわかる。

HIV/AIDS感染者に対するスティグマ(烙印)を抑制できるかもしれない「命を救う新技術」をタンザニア政府が採用しつつあるという積極的な兆候があるなか、HIV/AIDSとの闘いを一歩前進させる動きとして楽観的に捉える市民が出てきている。

「HIV検査を受けることを恥だとは思いません。だから自分でやることにしました。」とアブドゥルさんは語った。

タンザニアのジョン・マグフリ大統領は昨年12月、HIV/AIDSに関する新法に署名し、親の同意なしにHIV検査をできる年齢を15歳に引き下げた。

同国のウミー・ムワリム保健相は、「HIV/AIDS自己検査によって、人々は自分の感染状況について知ることができ、必要ならば命を救う治療とケアを受けることができます。この動きは、エイズ拡大を2020年までに食い止める『90-90-90目標』達成へのペースを速めることになるだろう。」と語った。

「90-90-90目標」は、エイズ拡大を終わらせるために国連が設定した野心的な治療目標である。2020年までに、世界中のHIV感染者(自分の感染を知らない未診断者+既診断者)の90%が検査を受けて自らの感染を自覚し、そのうちの90%が抗レトロウィルス治療を受け、さらにそのうちの90%が治療の効果で血中のウィルス量を抑制する、というものである。

アフリカにおけるHIV/AIDS対策は進みつつあるが、多くの人々は、検査後の結果で悪い評判が立つことを気にして、検査に乗り気ではない。

自己検査は、HIVに感染しているがその事実を知らない人々に手を差し伸べ、エイズ感染の拡大を食い止めるという世界目標を達成するための革新的な方法だと考えられている。

HIV/AIDS対応に関する持続可能な開発目標(SDGs)の根本原則は「誰も置き去りにしない」というものだ。国連は、エイズ対応に特に関連のある10の目標達成に向けて活動している。

「自己検査の取り組みは、自身がHIVに感染しているかどうか知る人々を増やすことで、HIV/AIDSの蔓延を反転させる可能性を持っています。」と、ムワリム大臣は語った。

2018年時点で、タンザニアには約160万人のHIV感染者がいる。これは感染率4.6%に相当する。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の統計によると、2018年にあらたに7万2000人がHIVに感染し、2万4000人がエイズ関連の疾病で死亡したとみられる。

こうした数字にも関わらず、タンザニアはこの10年で、抗レトロウィルス治療の普及を図ることで、エイズ感染抑制に効果をあげてきた。

ムヒンビリ国立病院の公衆衛生の専門家デウス・キタポンジャ氏は、「HIV自己検査は、治療の必要性を発見し実際に開始するうえで重要な出発点となります。調査によると、低所得層の多くが、自身のHIV感染状況について知らないという結果が出ています。自己検査キットによって、治療を加速し、感染を抑えられる可能性があるのです。」と語った。

アフリカはHIV/AIDSに関して世界の中でも重い負担を負っている。2017年の東部・南部アフリカ地域における新規HIV感染者は80万人で、2010年当時と比べると30%減っている。

この地域に暮らすHIV感染者の総数(2017年)は、推定1960万人で、そのうち110万人が未成年とみられている。

タンザニアでHIV検査を阻む障害の一つが、個人情報保護への懸念だ。

「自ら望んでHIV検査施設に行く人はほとんどいません。」とキタポンジャ氏は語った。

一方、HIV自己検査の利用に関する最近のデータは、感染状況について知る単純かつ慎重な方法が利用できることで、検査を受ける人数を大幅に増やせる可能性を示唆している。

HIV検査に関する世界保健機構(WHO)のガイドラインによると、HIV検査に関する消極的な態度を改めさせるために、自己検査の役割に関する証拠を収集・整理してパイロット事業を行うよう、各国に要請されている。

しかし、公衆保健の専門家であるアリ・ムジゲ氏によれば、この方法だけでHIVに関する完全な診断は下せない、という。

「自己検査で陽性反応が出たら、その人はHIVに感染していると言えるかもしれませんが、診断を確定し、その患者が治療とケアを受ける必要があると判断するにはさらなる検査が必要です。」とムジゲ氏は語った。(01.20.2020) INPS Japan/ IDN-InDepth News

 

 

Striving

Striving for People Planet and Peace 2019

Mapting

MAPTING

Fostering Global Citizenship

Partners

SDG Media Compact


Please publish modules in offcanvas position.